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『ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路』

ナンネル・モーツァルト

『ロックオペラ モーツァルト』の予習をしていた頃にこの映画の存在を知ったのですが、今さらになって観られました

ナンネル・モーツァルトの一代記かと思いきや、モーツァルト11歳、ナンネル14歳のときのヨーロッパ演奏旅行の中でのベルサイユとパリでの出来事のみを切り取ったものとなっていました。
ちなみにロックオペラ予習時に知りましたが、ナンネルの本名はマリア・アンナ・ヴォルブルガ・イグナーツァ・モーツァルト(長っ!)で、ナンネル(Nannerl)は「かわいいアンナ」という意味なのだそうです。

当時の女性は宮廷音楽家になるチャンスがなかったため、彼女も音楽の道を断念せざるを得なかったというのはもともと知っていました。
父・レオポルトが彼女にバイオリンを触らせなかったり、作曲を教えてくれなかったりという場面があるのですが、この映画の描き方だと、女に音楽の道が開かれていないのを知っているために余計な期待を持たせないようにするためという親心だったのか、それとも弟のヴォルフガングかわいさにナンネルの才能に無関心だったからなのか、少しわかりづらいです。(どちらかというと前者だと思うけど)
実際の彼女がヴォルフガングに匹敵する才能を持っていたのか、「そこそこ」の才能しかなかったのかは今となってはわからない事ですが、身近に天才がいるがために自分自身は日陰の存在になるしかないという点で、彼女も少々サリエリのような要素を持っているよな、と思いました。
それでも映画の中での、頭の中に溢れる音楽を形にしたくてウズウズする描写や、夜もロウソクの明かりを頼りにクラーヴィアを弾いている様子を見ると、男に生まれていて周囲のサポートもあれば、それなりの音楽家になったのではないかと思ってしまいます。

ナンネル役のマリー・フェレは西洋絵画からそのまま飛び出してきたかのようで、とっても美しい
歌声も、吹き替えでなければかなりの美声です
だからこそ、報われないナンネルの切なさが浮き彫りになってしまうのですが・・・
ヴォルフガングの生意気そうな顔立ちも印象的ですが、よく見ると物語の中でナンネルとあまり絡んでいないんですよね。
一緒に遊んだり演奏会に出たり、という描写はたくさんありますが、彼の存在がナンネルにどんな影響を与えたのかがわからないし、物語自体はヴォルフガングが登場しなくても成立するような気が・・・。
そのため、「天才モーツァルトの姉を主人公に描く」というより「音楽の才能に恵まれたある少女の挫折」を描いているだけの映画に留まっているような気もします。

ナンネル・モーツァルトのことを映画の題材として描くのなら、どうせなら一生のうちの短い期間の出来事を取り上げるよりも、一代記として映画を作った方が面白いんじゃないかなという、元も子もないことまで考えてしまいましたよ
生涯を通して幸の薄い人だったみたいだし、モーツァルトと仲違いしていた時期もあったそうだし、映画になりそうなエピソードはいろいろありそう・・・。
実際のナンネルはルイ15世の王大子と恋に落ちたのかもわからないし、史実と食い違うところも結構あるようなので、この映画を見ただけで「へー、モーツァルトの姉ってこんな人だったんだ~」と捉えてしまうのも危険のような気もします。

収穫があったのは、クラーヴィアの音色を初めて聴くことができたところ!
ピアノの前身といわれている楽器ですが、どんな音を奏でるのかなかなかわからなかったから・・・。
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テーマ : ヨーロッパ映画
ジャンル : 映画

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プロフィール

Molly

Author:Molly
1987年9月2日生まれの26歳。

仕事のあいまに英語&イタリア語の勉強、映画鑑賞、演劇鑑賞などをしております。

女の子が恋愛対象の女。
いわゆる同性愛者です。

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