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『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』in 名古屋

ベアトリーチェ・チェンチの肖像

名古屋陶磁器会館にて、観に行ってきましたー!
27日(金曜)に仕事を終えた足で高速バスに乗り28日(土曜)朝に到着午後から観劇夜に再び高速バス29日(今日)の早朝に千葉に到着という弾丸スケジュールでしたが(笑)。
短い滞在時間でしたが、かねてから行きたかった名古屋ボストン美術館にも行けましたし、味噌カツも食べられましたし、早朝に立ち寄ったスパでリアルタイム視聴を諦めていた『あまちゃん』の最終回も見られましたし、満足な旅となりました

今回の企画は2回公演それぞれ定員50名ということで、どうやらキャンセル待ちの方が結構いらっしゃったらしく、ドタキャン防止のために1週間前に電話で「予定の変更はございませんか?」とも確認されました。
律儀な仕事ぶりですが、キャンセル待ちの人ってそんなにいたのか・・・。

名古屋陶磁器会館は栄駅からバスに乗ってしばらく行ったところにありました。
バスの路線がたくさんあってややこしいうえに、土日なので本数が少なくて焦った・・・
事前に栄の観光案内所の場所をチェックしておいて正解でした。
陶磁器会館の外観はこんな感じ↓
名古屋陶磁器会館
もうちょっと俯瞰で撮れなかったのかよ、自分・・・

もともと、あいちトリエンナーレの中のオープンアーキテクチャという企画(普段一般公開していない建物の内部が見られる、という趣旨なのかな?)の一環でしたので、朗読劇の前に建物の中を案内していただきましたが、床のタイルがもうどこにも使われていない珍しい種類のものだとか、朗読劇に使われるホールはもともとダンスホールだったとか、へぇ~と思える話が色々と聞けて楽しかったです
今現在はカメラマンの事務所や建築事務所や包装紙のデザイン会社など、クリエイターの事務所や会社が多く入っており、古いものを大切にしている人たちがおのずと集まっているのだとか・・・。

建物解説のあとはホールの開場まで時間があったので、階段に列を作って並んでいましたが、私の前にいた老婦人とちょいちょい話すことができました。
「どちらから来たの?」と訊かれたので「千葉から駆けつけました」と答えたら驚かれ、「(この劇を)どうした知ったの!?」と訊かれたため、「この主演の女優さんのファンで・・・これに出演されると聞いたので・・・」と馬鹿正直に応えてしまいましたが、やっぱり驚きますよね
しかしこのおばあちゃま、私が開場後にお手洗いに行っているあいだに座席を確保して下さっていました
しかも、最前列ありがとう、おばあちゃま

しかしいざ本番が始まってみると、私の座った上手最前列、出演者との距離が近っ!!
朗読劇という形式の舞台を観るのは初めてだったので、出演者が椅子に座って文字通りセリフを朗読するような単純な形を想像していたのですが、客席の前に6人分の譜面台が配置され、俳優さんたちはそこに立って台本を読むという形でした。
一番上手の譜面台と私の席との距離は約1メートル!
しかも場面によって人の入れ替わりはありますし、客席の間の通路やホールの後ろの方まで利用して演じられるので、自分のすぐ目の前を俳優さんが行ったり来たりするわけで、ちょっと手を伸ばせばAKANEさんの衣装のドレスの裾を引っぱれるくらいの至近距離
ファンクラブのイベントでの握手で免疫がついていなかったら、おそらく近すぎて顔を直視することはできなかったと思います(笑)。
(関係ありませんが、今読み返すと握手した時の会話がホントに噛みあってないな

東京公演もあるのであまり内容は詳しく書かない事にしますが、かの肖像がの作者であるグイド・レーニがある人物の肖像画を描くところから始まり、その相手にベアトリーチェの物語を回想して語っていくという形で話は進みます。
予習として『ベアトリーチェ・チェンチ 16世紀ローマの悲劇』という本を読んでいったので、人物の固有名詞や物語の流れも把握していましたし、「実はチェンチ家は彼女の祖父の代から腐っていた」ということを踏まえていたので、なぜベアトリーチェや父のフランチェスコがチェンチ家の「血」というものにおびえているのかもわかりましたが、予備知識なしだと細かいところはわからないんじゃないかな、と思います。
劇中に登場しないベアトリーチェの兄の名前なんかも出てきた気がするし、休憩時間中に「名前が頭に入らない」と言っている人もいたしなぁ。

とはいえ、休憩含め2時間40分近い上演でまったく退屈せず、出演者の方々とものすごく距離が近いこともあってとっても濃密な時間が過ごせました
もっと大きな会場でやってほしい気もしますが、そうなったらなったで狭い空間ならではの濃密さが失われてしまいそうだな・・・。

以下、主演者それぞれを見た感想

AKANE LIV(ベアトリーチェ・チェンチ)
近いわー!近すぎるわー!
父・フランチェスコに腕をぐいっと持ち上げられたときにワキの汗が見えるくらいに近かった
(なのに顔や背中は、最後まで汗ひとつかいていないという不思議)
『ロックオペラ モーツァルト』『SUPER DUETS』でもAKANEさんの「演技」をわずかに見ることはできましたが、やっぱりAKANEさんは演技も良い!
いつかストレートプレイに出てほしいよー!と常々思っていただけに、こんなにがっつりとセリフをしゃべるAKANEさんを見ることができただけでおなかいっぱい

正直、1幕のうちは他の登場人物に気圧されてしまって、ベアトリーチェが一番個性が薄いように見えました。
表向きは父や母に反抗してみせてはいるんだけど、今の自分にできるのはこれが精一杯といった感じで。
父・フランチェスコのベアトリーチェへの接触もだんだんエスカレートしていき、とうとう彼女が父に反抗するのをやめてしまったときの空虚な表情は「人が今まで反抗していたものへの反抗をやめたらこんなに空虚は顔になるのか」と思うほどぞっとする顔でした
この場面の、顔は無表情なのに瞳にみるみる涙がたまってきているAKANEさんの演技のさじ加減が素晴らしい
ですが、話が進み、フランチェスコの殺害を目論んだころから彼女を中心にぐんぐん物語が進み始めているのがわかり、実行して死刑が決まって、グイド・レーニに肖像画を描いてもらって・・・という話を流れを見ているうちにみるみるうちに彼女の目に輝きが戻って、生命力があふれてきているように見えたんです。
つまり、今までは血日の暴力に押さえつけられて個性が霞んでしまっている女性だったのが、父親殺しを目論んだことで皮肉なことに生きる力が戻ってきたんだと感じられるようになってきました。
そういう意味では、2幕でのAKANEさんの演技が見ものです

戸井勝海(フランチェスコ・チェンチ)
12月に『CHESS in Concert』でもAKANEさんと共演される戸井さん。
私のフランチェスコのイメージって顔が不細工ででっぷりした体つきだったのですが、戸井さんは顔立ちが男前なので、娘や妻を殴ろうが監禁しようが何をやってもかっこよく見えてしまうという弊害が(笑)。
2幕冒頭で娘に手を出したあとの、色んな感情がドロドロと渦をまく様子を表現された場面が見事でした。
多分、物語の中で一番体を張っていたんじゃないかな?
AKANEさんと対照的で、早い段階で汗びっしょりになっていました

安田佑子(ルクレツィア・チェンチ)
個人的に一番イチオシの人&役
安田さんの会場の隅までポーンと届く声、滑舌の良さ、表情の豊かさ、存在感、おまけに娘の前では口うるさくも、夫と娘のあいだで板挟みになってしまう葛藤や、フランチェスコが殺害されたときの狼狽ぶりを表す表現力、何もかも目を見張るものがありました!!
これで本業が女優さんではなくアナウンサーだというのがさらに驚きですよ!
東京公演ではこの方の演技をもう一度見られるというのが一番楽しみかもしれない・・・。

前田秀太朗(ベルナルド・チェンチ)
初めのグイド・レーニに肖像画を描いてもらっている場面では、なんだかぼさっとしていてつかみどころがなさそうだったし、少し前の神木隆之介くんみたいな育ちの良い坊っちゃん風という印象しかなかったのですが、レーニからベアトリーチェの話を聞いているうちにだんだん演技が熱を帯びるようになって力がこもってきたところに開眼しまいsた
ただ、ネットで名前を検索しても情報があまり出てこない!
オペラで子役をやっていたということしかわからない!
会場でいただいた見開きのプリントには、俳優さんたちは写真と名前しか掲載されてなかったので情報少ないわ~

小林裕(オリンピオ)
見た目は明るいのに、チェンチ家の騒動に巻き込まれていく姿が憐れだったなぁ・・・。
でもどうしてベアトリーチェがこの人に惹かれていったのかが、よくわからないのです
そこまで人間としての魅力があるとはあまり感じなかったし、惹かれた点は自分と外をつなぐパイプ役だったというところだけなのかなと思いました。

岸田研二(グイド・レーニ)
物語の狂言回しの役割もあるだけに、多分一番のセリフ量だったのではないかと思います!
そして物語をぐいぐい引っ張っていく抜群の存在感!

ちなみに開演前は、席を取ってくださった隣の老婦人はAKANEさんのことを「この人、外国の人?」と言っていらしたので、「お父様がポーランド系スウェーデン人で、お母様が日本人で・・・」と説明したり、「もともとは宝塚の方だったので、歌もお上手なんですよ!」とちょっと宣伝したりしてました(笑)。
しかしこの老婦人、さらに隣のご婦人2人組に私のことを

「この人、千葉から来たんですって。追っかけで」

と言ったものですから

「(そこは言わんといて、おばあちゃま~!!)」

と心の中でツッコんでしまいました(笑)。
同じ会場にAKANEさんの他のファンの人がいたら、ちょっと恥ずかしいよ!(同じ最前列にLIV MOONのリストバンドをしている男性は見かけました)
「追っかけ」かぁ・・・今までAKANEさんの「追っかけ」を自認したことはまったくなかったのですが、小さな朗読劇のために夜行バスで千葉から観に来るのって傍から見れば「追っかけ」なのかぁ・・・と複雑な思いで会場をあとにしたのでした。

ついでに帰りのバスの乗り方がわからずにいたら、先ほどの2人組のご婦人とたまたま会ったので、バス停付近を一緒に行ったり来たりしたり、地元に人に道を訊いたりしてどうにか栄駅まで戻ることができました(笑)。
「追っかけ」と言われたとはいえ、おそらく東京公演が先に決まっていたら名古屋までは来なかったでしょうが、こうやって名古屋で出会った人が気さくでいい人ばかりだと、わざわざ名古屋まで観に来て良かったなと思います

あとは東京公演
2週間あるので、読みかけの文献を読み終えておこう
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プロフィール

Molly

Author:Molly
1987年9月2日生まれの26歳。

仕事のあいまに英語&イタリア語の勉強、映画鑑賞、演劇鑑賞などをしております。

女の子が恋愛対象の女。
いわゆる同性愛者です。

詳しいプロフィールはリンクの「Mollyのプロフィール」へ!

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