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『ラブ・ネバー・ダイ』

少し時間が経ってしまいましたが、先日ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』を観に行ってきました
ちなみに前作の『オペラ座の怪人』は映画版を観たことがあるのみで、四季の舞台版は何度も上演されているにもかかわらず、今のところ観に行けずじまいです。

私が観に行った26日ソワレのキャスティングはこんな感じ。
140426_1712~01

ファントム 市村正親
クリスティーヌ・ダーエ 平原綾香
ラウル・シャニュイ 橘慶太
メグ・ジリー 笹本玲奈
マダム・ジリー 香寿たつき
グスタフ 松井月杜

すでに千秋楽が終わっているので、以下、盛大にネタバレします。
劇場は『ジェーン・エア』以来の日生劇場
ここのらせん階段をのぼるのが好きなので、2階席を取ったのは良かったかもしれません。
個人的な話ですが、今年に入ってからはミュージカルらしいミュージカルを観ていなかったうえに、この1年くらいは少人数で魅せる舞台が多かったので、大きくて年季の入った劇場、オーケストラの生演奏、人数多めのアンサンブル、大がかりなセットという贅沢な空間にいるだけでワクワクしてきました。

幕が上がると舞台奥から市村ファントムの登場、ソロナンバー「君の歌をもう一度」、そして『夢から醒めた夢』を数段グレードアップさせたようなきらびやかな遊園地を舞台に歌い踊るアンサンブル。
しばらく感じていなかった、ミュージカルを観るときの胸がきゅーっと高なる感覚を久々に感じ、妙に懐かしいような、自分のミュージカル観劇の原風景に触れたような気がしました

物語の舞台は『オペラ座の怪人』から10年後のアメリカ・コニーアイランド。
ファントムはマダム・ジリーの手助けでオペラ座からアメリカへ逃げ、コニーアイランドで遊園地を経営しており、マダム・ジリーの娘のメグはそこのダンサー。
クリスティーヌはラウルを結婚したものの、彼のギャンブルにより借金苦になり、息子のグスタフと3人でアメリカにやってくるところから物語は始まります。

舞台云々より先に、この設定が切ない
前作で好青年だったラウルがギャンブルで借金を作って飲んだくれてるとか、典型的なダメ人間になってるし
クリスティーヌと仲良しだったメグが場末のダンサーみたくなってるなんて・・・。
一応綺麗に終わった作品をほじくりかえすと、「めでたしめでたし」で終わらない現実のままならなさを感じてしまうなぁ

1番ショックだったのは、クリスティーヌの息子・グスタフがファントムとのあいだにできた子供だということ

いやー!!こんな昼ドラみたいな展開いやー!!

前作でのあの2人は、なんだかんだ思わせぶりな演出はあってもプラトニックだと思ってたのよ・・・。
クリスティーヌの貞操観念を疑ってしまうじゃないか、もう・・・。
もしかして前作の「Music of the Night」あたりのナンバーには「そういうこと」を匂わせる隠喩があったりして、鈍感娘の私が今までそれに気付かなかっただけなんでしょうか。どうなんだろう。

そんな面も含め、ストーリーに関しては思うところがいろいろあるのですが、舞台を全体的にみるととても良い作品でした。
終わった頃には話のアラも気にならず、大満足で劇場を後にできたのはきっと音楽とキャストの力によるところが大きいんだろうな。

市村ファントムは、正直もう声はあまり出ないのではないのかと思っていましたが、なんの。
冒頭の「君の歌をもう一度」に始まり、年齢を感じさせない存在感
笹本メグも、可愛らしさを出しながらもそれなりに薹が立ったというか、年相応にスレた感じが出ていたのが良かったです。
ファントムに恋焦がれていたメグがクリスティーヌを逆恨みして、ラストで銃を向ける場面なんて、観ているこちらも落ち着かなくなりました
玲奈ちゃんの狂った演技は鬼気迫っていてかなり怖いというのは2006年の『ハゲレット』のオフィーリア役で実証済みですが、あれを見た時のソワソワ感がよみがえってきてしまった
だけど、前作の張りつめた雰囲気の中で唯一清涼剤になっていたメグが、こんなに変わってしまうなんて切ないなぁ。
いくつになってもマダム・ジリーと行動を共にしているのはあまり彼女のためにはならないと思うし、オペラ座のコーラスガールのままでいた方が幸せだったんじゃないかと思うほど・・・。

それから目を引いたのは、グスタフ役の松井月杜くん!
グスタフは影の主役とも言っていいくらいセリフも歌うナンバーも多い重要な役で、ファントムに連れられて遊園地に魅了されたり、ラストシーンでファントムの仮面をそっと外したりという細やかな演技が必要な役でしたが、子役というよりも、子役の皮をかぶった大人の役者。
劇団四季が言うところの「子供の役を演じるプロの役者」でした!
ちなみに彼はこの日が最終日だったらしく、カーテンコールでは

「きれいなお母さんと、かっこいいお父さんと一緒にいられて嬉しかったです」

という挨拶をして観客の笑いを誘っていました(笑)。
劇中では大人と同じ土俵に立ち、カーテンコールでは子供らしさのアピールも欠かさない(多分違う)なんて、恐ろしいわこの子・・・!

だけどだけど!!自分の中で1番開眼したのはクリスティーヌ役の平原綾香
倉本聰のドラマ『風のガーデン』に出ていたので演技の経験がないわけでもないし(毎週見てた)、歌手として10年近いキャリアもある。
それでも未知の挑戦だったのだろうなと傍から見ても察しがつくのですが、キャリアの裏付けなのか、1か月公演を続けて慣れてきたのか、初舞台とは思えない貫録でした。

特に「ラブ・ネバー・ダイ」の歌唱シーンは圧巻で、彼女のアルバム『my classics2』に収録されているバージョンとは全くの別物。
小手先ではなく全身を使って響かせてくるような低音と、劇場全体を包み込むように伸びる高音!
歌い終わったあと拍手がやまず、いわゆる「ショーストップ」が起きていたくらいです。
前に少し書いた通り、2007年に1度彼女のライブに行ったことがあるのですが、そのときに「なんだか声量ないわねぇ・・・」と言っていた母に見せてあげたいくらいのパフォーマンスでした!

普段「どんなに好きな女優さんの出演舞台でも出待ちはしない主義」の私が、彼女の出待ちをして感想を直接伝えたいと思ったほどです。
観劇中、「あーやの出待ちしようかしら・・・有楽町ロフトでレターセットを買って急いで手紙書けば、渡せるよね・・・っていうか日生劇場って楽屋口どこだ・・・橘慶太や市村正親のファンでいっぱいになってたりするんだろうか・・・」と考えをめぐらせていたのですが、翌日の朝が早いので結局断念しました(笑)。
帰り道ではウォークマンで『my classics2』を聴きながら駅へ向かいましたが、舞台で生で聴いたものと比べると物足りなさは否めなかったなー

休憩時にお手洗いに並んでいたら、後ろにいたリピーターと思われる女性2人が「濱田(めぐみ)さんのに比べると、平原さんの方が年を重ねてるように見えるわね~」と言っているのが聞こえたのですが、えっ!濱田さんは実年齢で一回りも上なのですが!あーやの方が年重ねてるってどんだけ!濱田クリスティーヌ気になっちゃうじゃないのよ!(笑)

なにはともあれ、誰が最初に彼女を起用しようと言い出したのかわかりませんが、かなりグッジョブだと思います・・・!
数年前、何かのインタビューで「演技の仕事に興味はあるか?」という質問に対して「ミュージカルなら興味はある。どんな形でも音楽と関わっていたいから」という趣旨の受け答えをしていたのを目にしたことがあるのですが、今回のパンフレットによると最初にオファーを受けた時は、音楽活動を中断しなければならなくなるという理由で断ったものの、のちに再度オファーが来たのだそう。
彼女にしてもラウル役の橘慶太にしても、個人的にはミュージカル界にこういう「新しい血」は大歓迎なのですが、この経緯を考えると今回を足がかりにミュージカル界に進出しようという意図はなさそうでちょっと淋しい気も

チケットを取った段階では「13000円だなんて東宝かよ・・・」とちょっぴり思っていたものですが、久しぶりに酔いしれる体験ができた大満足の舞台でした
怪人つながりのためか、梅芸の『ファントム』のフライヤーをもらいましたが、こちらにも松井月杜くん出るのね!
子役の出ない作品だったはずなのだけれど、期待してしまうやないの
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テーマ : ミュージカル
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

Molly

Author:Molly
1987年9月2日生まれの26歳。

仕事のあいまに英語&イタリア語の勉強、映画鑑賞、演劇鑑賞などをしております。

女の子が恋愛対象の女。
いわゆる同性愛者です。

詳しいプロフィールはリンクの「Mollyのプロフィール」へ!

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